○余市町畜犬取締及び野犬掃とう条例
昭和37年8月2日
条例第28号
(目的)
第1条 この条例は、狂犬病予防法(昭和25年法律第247号)によるもののほか、畜犬及び野犬による人畜の危害を防止し、もって住民の安全を保持するため畜犬取締及野犬掃とうに関し必要なる事項を定めることを目的とする。
(1) 畜犬 飼育する所有者又は管理者(以下「飼育者」という。)のある犬をいう。
(2) 野犬 畜犬以外の犬をいう。
(3) けい留 人又は家畜に害を加えないように、畜犬を固定した物に丈夫な綱、鎖等でつなぎ、又はおりに入れ、若しくは囲い等を設けて収容することをいう。
(畜犬のけい留等)
第3条 畜犬の飼育者は、次の各号の一に該当する場合を除くほか、畜犬をけい留しておかなければならない。
(1) 警察犬、狩りょう犬、又は牧羊犬をその目的のために使用するとき。
(2) 人又は家畜に危害を加えるおそれのない場合又は方法で畜犬を訓練し、若しくは移動し又は運動させるとき。
(3) その他規則で定める場合に該当するとき。
2 畜犬の飼育者は、前項の規定により畜犬をけい留するに当たっては、人又は家畜への危害の防止のため規則で定めるけい留方法を守らなければならない。
3 畜犬の飼育者は畜犬の飼育場所に規則で定める表示をしなければならない。
4 何人も畜犬を捨ててはならない。
5 畜犬の飼育者は、次の事項を守らなければならない。
(1) 畜犬が人畜に害を加え、又は迷惑をかけることのないように畜犬を飼育すること。
(2) 畜犬を飼育する場所を常に清潔にしておくこと。
6 町長は前項の規定に違反していると認める畜犬の飼育者に対し、畜犬の飼育の方法の改善その他必要な措置を命ずることができる。
(畜犬の加害の届出等)
第4条 畜犬が人又は家畜に害を加えたときは、その畜犬の飼育者は、速やかにけい留其の他適当な処置を講じ、その旨を町長に届出しなければならない。
2 人又は家畜が畜犬又は野犬による被害を受けたときは、被害者又は家畜の飼育者若しくはこれらの代理人は、速やかにその旨を町長に届け出なければならない。
(加害畜犬に対する処分)
第5条 町長は、人又は家畜に害を加えた畜犬の飼育者に対し当該畜犬の殺処分又は畜犬の性癖のきょう正及び危害防止のため必要な処置をとることを命ずることができる。
(野犬掃とう)
第6条 町長は、必要と認めたときは、野犬掃とうを行うことができる。
2 町長は、野犬掃とうを行おうとするときは、あらかじめ告示をもってその期間及び区域を定めて、その区域内の畜犬飼育者に当該期間中その飼育又は管理する畜犬のけい留を命じなければならない。
3 町長は、けい留していない犬について捕獲に努めるものとし、人又は家畜への危害防止に当たり緊急を要し、かつ、他に手段がないと認められる場合は、前項の期間中においてけい留されていない畜犬についても、掃とうすることができる。
4 町長は、前項において、捕獲した犬について、飼育者が知れているものについては、その飼育者に当該犬を引き取るべき旨を通知し、飼育者の知れてないものについては、捕獲しけい留している旨を2日間告示することとする。
5 町長は、所有者が前項の通知を受け取った日から2日以内又は当該告示期間満了の後1日以内に引き取らないときは、これを処分することができる。ただし、やむを得ない事由によりこの期間内に引き取ることができない飼育者が、その旨及び相当の期間内に引き取るべき旨を申し出たときは、その申し出た期間が経過するまでは、処分することができない。
(隣接市町村長への通知)
第7条 町長は、前条第2項の規定による告示をしたときは隣接市町村長にその旨を通知しなければならない。
(野犬掃とうの方法)
第8条 野犬掃とうは当該職員の監督の下に町長が指定する野犬掃とう員に行わせなければならない。
(立入調査)
第9条 町長は、畜犬の取締に関し必要な限度において当該職員に畜犬の飼育の場所に立ち入らせ、又は関係人に質問させることができる。
(身分を示す証票)
第10条 当該職員及び野犬掃とう員は、野犬掃とう又は畜犬の取締に関し立ち入り調査をする場所においては、その身分を示す証票を携帯し、関係人の請求があつたときは、これを提示しなければならない。
(行為の承継)
第11条 第5条の規定による処分その他の行為は当該行為の目的である畜犬について所有権その他の権利を承継した者に対してもまた効力を有する。
(罰則)
第12条 次の各号のいずれかに該当する者は、10万円以下の罰金又は科料に処する。
(2) 第5条の規定による命令に従わなかった者
2 次の各号のいずれかに該当する者は、5万円以下の罰金又は科料に処する。
(1) 第3条第4項の規定に違反して畜犬を捨てた者
(2) 第3条第6項の規定による措置命令に従わなかった者
(3) 第4条の規定に違反して加害の届出をしなかった者
3 次の各号のいずれかに該当する者は、3万円以下の罰金又は科料に処する。
(1) 第3条第3項の規定に違反して畜犬の表示をしなかった者
(2) 正当な理由がなく第9条の規定による立入り若しくは調査を拒み、妨げ、又はその質問に応ぜず、若しくは偽りの答弁をした者
(委任)
第13条 この条例の施行に関し必要な事項は、町長が別に定める。
附則
1 この条例は、公布の日から施行する。
2 余市町畜犬取締及野犬掃蕩条例(昭和29年余市町条例第2号)は廃止する。
附則(昭和48年6月28日条例第18号)
この条例は、昭和48年8月1日から施行する。
附則(平成4年4月14日条例第16号)
(施行期日)
1 この条例は、平成4年5月1日から施行する。
(経過措置)
2 この条例の施行前にした行為に対する罰則の適用については、なお従前の例による。
附則(平成12年3月6日条例第3号抄)
(施行期日)
1 この条例は、平成12年4月1日から施行する。
附則(平成19年3月23日条例第6号抄)
(施行期日)
1 この条例は、平成19年4月1日から施行する。